宝塚歌劇団に入る方法

宝塚歌劇団のベーシックな仕組み

 

 

宝塚歌劇団に入るためには、ご承知のように「宝塚音楽学校」に入学しなければなりません。ここで予科1年・本科1年の通算2年間、修業した卒業生のみ、宝塚歌劇団に入団できるのです。

 

歌劇団在籍中、団員は“生徒”と呼ばれ、音楽学校に入学した年による「年功序列」が徹底し、同じ学年内では「成績による序列」が厳しいといわれます。タカラジェンヌの社会は、華やかな舞台とはうらはらに、けっこうシビアなんですね。

 

音楽学校の授業もハードで、せっかく難関をくぐったものの途中でドロップアウトする例も少なくありません。憧れだけでは勤まらないのが宝塚歌劇団なのです。

 

歌劇団には花組・月組・雪組・星組・宙組(そらぐみ)の5組があり、基本的に座つきの脚本家・演出家によるレビューやお芝居を専用劇場(宝塚大劇場・東京宝塚劇場)で交代に公演します。

 

また、この5組のほかに、各組のスター生徒と各組で経験を積んだ生徒が属する“専科”も存在。専科に編入されると“特別出演”という形で各組の公演に参加することになり、ワンランク上のスペシャル生徒に格上げされるんですね。専科の生徒はスターぞろいで、その華麗さと独特の個性からカルト的な人気を誇っています。